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赤城大沼を一周し、湖畔の自然観察をしよう

日 時:平成21年6月28日(日)9時〜14時

場 所:赤城大沼とその周辺 (集合・解散:大洞駐車場)

コース:駐車場→覚満川→赤城神社跡→赤城少年自然の家付近(湧水)→沼尾川→
    キャンプ場(昼食)→赤城神社(小鳥ケ島)→駐車場

 

赤城大沼について   詳細は → こちら


 大沼は外輪山の黒檜山や薬師岳などと中央火口丘に囲まれた、半月形をしたカルデラ湖である。かつての赤城山は富士山のような形をした、現在より高い山であったと推定されている。
 大沼の標高は約1300m、面積は88ha、周囲約4km、水深16.5mで 透明度は4〜5mあるという。大沼に流入する川は覚満淵に水源のある覚満川が1本あるのみで、ほとんど全ては雨(雪)水が溜まったものであるが、地蔵岳側の岸辺にある湧水群からも供給されている。

 大沼の水は沼尾川から流出し利根川に注ぐ。また沼尾川の水門近くには、大沼用水の水門もある。この水門から導かれた水は新坂平下のトンネルを通って赤城白川に合流し、富士見町など赤城南面の農業用水として利用されている。

 小鳥ケ島は、かつて大沼の中にある「島で」あり、赤城山を代表する極相林の存在する貴重な場所であったが、昭和22(1947)年9月15日の台風で黒檜山の西斜面が崩落して押し出した土砂によって、現在のような陸続きの半島になったとのこと。また現在この小鳥ケ島にある赤城神社は昭和45(1970)年に大沼の南西部から移転したが、移転に伴って極相林なども含む群落などの様相が大きく改変されたという。

大沼周辺で見られた主な樹木
ウラジロモミ、ネズコ、ブナ、ミズナラ、ミヤコザサ、カエデ類(アサノハカエデ、イタヤカエデ、イロハモミジ、ハウチワカエデ、ヒトツバカエデ)、ツツジ類(アブラツツジ、サラサドウダン、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジ、レンゲツツジ)など。

見られた開花中の植物(50音順)
アカギキンポウゲ、オオヤマフスマ、カキドウシ、カマツカ、クサタチバナ、クリンソウ、クルマムグラ、クロイチゴ、クワガタソウ、サギゴケ、サラサドウダン、サワフタギ、サンリンソウ、シロバナノヘビイチゴ、タニタデ、ツクバネウツギ、ツリバナ、ツルアジサイ、ツルキンバイ、ニシキウツギ、ニョイスミレ、ノバラ、ハルザキヤマガラシ、ハンショウズル、ヒメヘビイチゴ、マムシグサ、マユミ、ミズキ、ミミナグサ、ミヤマカラマツ、ミヤマガマズミ、ヤマハタザオ、レンゲツツジなど。

確認した動物
カルガモ、カワウ、エゾハルゼミ、キンモンガ、オオマルハナバチ、シロシタホタルガ(幼虫)など


アカギキンポウゲ
ウマノアシガタの変種。
特徴とされる茎や葉柄の毛がねている状態を確認
クリンソウ

ヒメヘビイチゴ クルマムグラ

クサタチバナ クワガタソウ

サンリンソウ ハンショウヅル

シロバナヘビイチゴ ハルザキヤマガラシ

ヤマハタザオ
オオヤマザクラ
柄が赤く、実は苦い

サラサドウダン ツクバネウツギ

カマツカ ゴヨウツツジ

エンコウカエデ ハウチカエデ

ヒトツバカエデ オオイタヤメイゲツ

ミヤマシノブ ネズコ(クロベ)
黒檜山の名前の由来となっている

エゾハルゼミ オオマルハナバチ

シロシタホタルガ(幼虫) ツツジムシコブ
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